群馬県「再生可能エネルギー・脱炭素化研究開発等助成金事業」

群馬県のGXを加速する 地域資源活用新産業創出プラットフォーム整備 プロジェクト

群馬県内の未利用資源の現状と、私たちが目指す社会
現状の課題を打破し、GXによる地域企業の成長を実現します

現在
群馬大学「群馬県のGXを加速する 地域資源活用新産業創出プラットフォーム整備 プロジェクト」群馬県の現状

群馬県は全国でも有数の農産品生産量 畜産飼育頭数 森林資源 を持ち、これを背景とした食品産業 も活発な地域としての特徴を持ちます。

GXが声高に叫ばれる中で、これらの産業から排出する未利用資源(廃棄物)は、化石資源以外で唯一の有機性炭素資源であり、化石資源利用を削減するほど、その価値は高まるものといえます。

その一方で、県内での未利用資源を活用しようとする動きは広がりを欠いており、また、一般廃棄物を利用した清掃センターにおける発電で一定量のエネルギー回収が行われているものの、その効率は高くありません。

最近では、わずかに木質バイオマスを利用した発電が導入されてきていますが、その量は限定的です。

地域の未利用資源活用が進まない理由は、

  • その移動にコストがかかる
  • 未利用資源からの生産品でコストを賄いきれない

などによります。その結果、地域外から多くの資源を調達する必要があり、その分だけ経済的な流出が生じています。

また、群馬県はマイクロ水力発電のポテンシャルが一定量存在しており、その他、温泉や地熱といった自然エネルギーが多く存在するものの、小規模に分散しているため、その利用が進んでいないといった課題もあります。

私たちが目指す未来
群馬大学「群馬県のGXを加速する 地域資源活用新産業創出プラットフォーム整備 プロジェクト」目指す群馬県の未来

本事業では、群馬県内でGXを最大化し、近未来の化石燃料非依存の社会において、高い商品競争力にもとづいた強靭な社会を実現するための、これから10~30年先を見据えた新産業創出を目指します。

われわれが目指す近未来の群馬県の資源活用社会(上図)では、農林畜産業、食品産業、あるいは地域社会で発生する未利用資源を、

  1. 現状で利用しにくいマイクロ水力発電を利用して地域の未利用資源とエネルギーを回収する、資源ハーベスティング

  2. 素材転換が難しいものについてのみ、温泉や地中熱等の環境熱を利用して燃料へ転換し、さらに熱化学転換で電力、ガス、燃料等へ変換する仕組み

  3. 2.で得られたエネルギー資源を高効率で利用する仕組み

この3つの視点から企業等の投資を引き出し新産業を創出するために必要な基盤技術を整備し、その上で民間企業と連携しながら新規事業を検証し得る拠点(G-C2REATE)を整備していきます。

3年間で、地域未利用資源を活用したビジネスモデル評価のための拠点(G-C2REATE)の準備を進めます。
群馬大学「群馬県のGXを加速する 地域資源活用新産業創出プラットフォーム整備 プロジェクト」プロジェクト全体像 群馬大学「群馬県のGXを加速する 地域資源活用新産業創出プラットフォーム整備 プロジェクト」将来の企業との連携
例えば、県内未利用資源を完全活用して、最終的に都市ガス転換すると?
群馬大学「群馬県のGXを加速する 地域資源活用新産業創出プラットフォーム整備 プロジェクト」もしも群馬県内の未使用資源を都市ガス変換したら

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