群馬県は全国でも有数の農産品生産量 、畜産飼育頭数 、森林資源 を持ち、これを背景とした食品産業 も活発な地域としての特徴を持ちます。
GXが声高に叫ばれる中で、これらの産業から排出する未利用資源(廃棄物)は、化石資源以外で唯一の有機性炭素資源であり、化石資源利用を削減するほど、その価値は高まるものといえます。
その一方で、県内での未利用資源を活用しようとする動きは広がりを欠いており、また、一般廃棄物を利用した清掃センターにおける発電で一定量のエネルギー回収が行われているものの、その効率は高くありません。
最近では、わずかに木質バイオマスを利用した発電が導入されてきていますが、その量は限定的です。
地域の未利用資源活用が進まない理由は、
- その移動にコストがかかる
- 未利用資源からの生産品でコストを賄いきれない
などによります。その結果、地域外から多くの資源を調達する必要があり、その分だけ経済的な流出が生じています。
また、群馬県はマイクロ水力発電のポテンシャルが一定量存在しており、その他、温泉や地熱といった自然エネルギーが多く存在するものの、小規模に分散しているため、その利用が進んでいないといった課題もあります。
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